中華トライク=リバトラ150(ファルコン)修理・改良手順

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 最初は、振動と騒音がかなり酷かった!! 
原因は、マフラーもあるが、本質は、クラッチアウターの中心の溝の精度の悪さだった。
アイドリング状態でも、ハンドルがブレブレだったぐらい。
 しかし、クラッチアウターを日本製(アドバンス・プロ)のものに変えただけで、改善!!
更にマフラーも、中華のかなり安い物だが、ヘキサゴンタイプのに変えたら、騒音も大きく改善された。

以下は、比較的、簡単で即効性の高いものから、走行距離と共に、必ず必要となる重要なものまで。

初級編

マフラーの交換 
 中華のヘキサゴンタイプで、4千円しない程度のものがあり、安いが高性能

・ボルトの締まり具合を調整 → エンジン横のネジの消失
 車体は緩く、エンジンは締め過ぎの傾向がある。
 更に、出来れば日本製のボルトに交換

バッテリーの交換キルスイッチの設置(マイナス端子の)
 台湾ユアサがコスパ的にはベストかも。
 NBC のゲルバッテリー(5,6千円程)も結構長持ちするのでおススメ。
 NBS の3千円しないものは直ぐダメになったので、注意。
 更に長持ちさせたければ、マイナス端子に、スイッチ機能をつけて、使わないときは切っておくと尚、良い!!
 私は、差し込みタイプのヒューズボックスの中に、ボルトを入れて、スイッチ代わりにして使っている。
 (特に冬場は、おススメ!! 但し、時計がリセットされるが・・・。)、

テールライトの LED 化とソケットの修正 → こちら (LED1) こちら (LED2) も参照
 ソケット部分は、かなり弱い材質で、電球の熱で溶けたりするので、LED 化はするべき!!
 (熱で、ソケットが歪み、点灯しなくなったり、ソケット自体が、外れて、下に落ちて、そこを溶かしてしまう!!)
 尾灯やウインカー等、簡単に交換できる部分は LED に交換
 但し、ウインカー全てを交換するなら、フラッシャーも対応するものに交換する必要がある。
 (1つだけ残せば、不要らしいが。恐らく電圧との関係かと。)

後輪のフェンダー回りのプラスティックの補強
 ボルトで固定した部分は、プラスティックが弱いので、間にプラ板を挟むなどして、補強しておいた方が無難。
 プラスティック自体が弱いので、保護できそうな所はやっておいた方がベター!!

オートチョーク殺し
 オートチョークを外し、先のニードルとバネを抜き取り、元の穴へ挿し込んで、円盤で蓋をすれば良い。
 これをしないと、始動時に、すくエンストしてしまう。勿論、暫くして、オートチョークのニードルが出て、
チョークが効かない状態になれば、問題なくなるのだが、結構時間が掛かる。そのため、初めから、効かない状態にしておくと良い。

左ブレーキスイッチの交換
 これはほぼ必ず、壊れるらしい! しかも左が・・・???

エンジン近くのゴムは、耐熱性のものに
 スタンドに付いているドーナツ型のゴム(周りに耐熱ゴムを貼り付けるだけで大丈夫)
 燃料ホース類(時間が経つと硬化して、割れてしまう、2,3年で。)
 更に、タンクから燃料ポンプまでのホースの間に逆止弁を付けると良い。

おまけで、
ハンドル・ウエイトとバーエンドの装着
 多少、ハンドルの振動が抑えられる。

中級編

プーリーケースの中を開けて、確認。
 スライドピースが無くなってたり、クラッチがぐらついていたり、ベルトが擦れて、ケースに跡が付いていたりしていないか?

 ベルトは坂東ベルトに。 質が違う!!
 クラッチがぐらついていたら、アドバンスプロのアウターに交換 真ん中のギア溝の精度が悪く、ぐらつく。
 プーリーファイスに傷が付いてたら、交換

 スプリングは全て、1つ弱い物に変更。クラッチスプリング、センタースプリング等。
ついでにスイングストッパーのスプリングも。(そのせいで、ワイヤーが切れた!!)
 中華のスプリングは全てが固めにセッティングされているので、色々と不都合が出る。

タイヤ交換とホイールの空気漏れのチェック
 タイヤは直ぐにパンクするので、特に後輪!?、 早めに交換を。(勿論、パンクしてからでも構わないが・・・)
         → その際、ブレーキディスクは、必ず、外しておくこと!!
 また、ホイール自体から空気が漏れていることもある。
      (鋳造の甘さから、巣穴のような隙間が出来て、漏れている場合がある。)
 タイヤ側の漏れ地点が特定出来れば、そこにテープを貼っても直るだろうが、特定できなければ、外から接着剤で塞ぎ、
 乾いたら、上から、シルバーの油性塗料を吹き付けておくこと。
 (接着剤だけだと、汚れが付着してしまうので。)

ハンドルの固定ボルトの締め増し
 2,3、年ほどで、ある時いきなり、ハンドルがぐらつくことがある。
 大きめのソケットレンチが必要(30o)

ヘッドライト、フロントのウインカー球の LED 化 最近の LED 事情もここに!!
 全てのウインカーを変えるなら、フラッシャーは対応品に要交換。


上級編

ベアリングの交換
 中華性は5千から6千qほどで、ダメに。日本製 NSK, TNT 等に。
 専用工具がいくつか必要。 ベアリングプーラー、インストーラー等。
      → フロントハブの方は、必ず、ブレーキディスクは外してから、行うこと!!

ブレーキの調整
 ブレーキが固過ぎたり、緩かったりする。
 原因は、フルードの劣化や、漏れでエアーをかんで、緩くなったり、引きずりを起こしたりなど、
不都合が生じた場合は、フルードを交換したり、修理したりが必要となるが、その原因を突き止めるのが難しいかも。

    私の車体の場合は、前が固過ぎて、後ろが緩かった。
固いのはマシな方で、それでも握りにくいが、事故って、レバーを変えたら、良くなった!!
緩いのは大問題で、ブレーキが利きにくくなる!!これは、フルード漏れが原因で、ボルトの締め増しをして、
エア抜きをする必要がある!!

その他
兎に角、全体として強度が足りないので、出来るだけ、振動を減らすべき!!
ボルトの締め増しはそのためだが、ボルト自体も弱いので、締め過ぎると、ネジ切れてしまう。
車体自体の対称性も悪いので、スペーサー等で、出来るだけ対称になるように調整。

また、そのせいで、薄い所・細い所から、割れたり、欠けたり、折れたりするので、プレート等で、補修・補強する必要がある。